徳島お遍路3日目  へんろころがし

すべての遍路道について網羅的に紹介されたサイトは多数あるので、印象に残ったものだけ記録しておきます。

2日目は台風休み

2日目は6番安楽寺の宿坊を出発して11番藤井寺の手前までの予定でしたが当日台風が来てしまいました。私はそれほどひどい状況を想定していなかったのですが、心配したお宿の人が、10番の札所階段を降りたところで待ってくれていました。私から何も頼まないうちからです。人間としてこうありたいものだ、と感じる印象的な出来事でした。もともと「全部歩き」のつもりはなかったので、ご厚意に甘えました。車で大橋から見た吉野川の増水具合は尋常ではなかったです。徒歩で吉野川を渡ろうとするのは無謀だったのかもしれません。お昼にはお宿について、洗濯などさせてもらいました。

遍路ころがしその1

初めて聞いたときはなかなかうまいネーミングだなって感心しました。必死のお遍路さんが転がされる情景がイメージできます。徳島県は札所間の距離が短く、歩き遍路に適していると思いますが、山がちなところを歩くので、山を越えるのが大変なところがあるようなのです。事前に勉強したところ、最初の遍路ころがしがもっともきついのだそうです。とはいえ、標高差が500メートル位のようなので、ハイキングと軽登山の間位じゃないかな、と想像して準備しました。

11番藤井寺

夕方まで山の中にいるのは不安なので早めに出発します。お宿でお昼のおにぎりも準備してくれました。札所は7時から開いているのだそうで、こういう時には非常にありがたいです。

朝もやの山門

どこのお寺でも納経帳に書いてくれる字は読めないけどすごく格好良いです。11番は裕福ではないかもしれないですが、落ち着いた素敵なお寺でした。

長戸庵から案内版を頼りに進む

遍路道は整備が行き届き、傾斜も適切で非常に上りやすい状態でした。ところどころ庵のようなものがあって、休憩もしやすいし、飽きるということがありません。最初の長戸庵では女性用にか、トイレも準備してありました。

大師堂 長戸庵

以下は一本杉庵です。階段を見上げるとお大師様が見えるのは感動です。ここまでくれば焼山寺まで後2時間ほどだったと思います。距離的には3キロメートルほどらしいので速い人は1時間くらいかもしれませんが、台風の後の斜面を迂回しながら登りました。

お大師様が待ってくれています

ちょっとミスリードだったのがどのくらい進んだか教えてくれる看板です。6分の1、6分の2と進んで行くのですが、全く等分感がないし、6分の6で終点かと思ったらまだ山の中なのです。結構疲れてきたころになんだか仕打ちをうけたような気がしました。

これは6分の6だけれど終点じゃない

12番焼山寺から鍋岩荘へ

もう無理、ではありませんでしたが「へんろころがし」の名に恥じない行程でした。到着した12番焼山寺は別に悪くはないですがなんということもないお寺でした。奥の院まで行ってみたら良かったかなって後から思うことになります。

ただ、その日に奥の院まで行くのは結構大変です。焼山寺から最寄りのお宿まで下るのに1時間くらいかかります。次は前の日に藤井寺にお参りして早めに登り切ろうと思います。そう、また行きたいなって思う遍路道でした。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする