徳島お遍路5日目 日本一低い山

お遍路は杖に身を変えたお大師様と2人きりで過ごせばよいそうです。山を歩いてもお大師様と一緒、町を歩いてもお大師様と一緒。山道を歩くとそんな雰囲気が強くなってきて、もう何時間も何も考えていないような時が訪れます。でも、町はなかなか難しいです。自動車は避けないといけないし、信号が赤なら止まらないといけません。向こうから人が来たらすれ違えるようにしないといけないし、軽い会釈もしないと不審者に思われるかもっていろいろ雑念の塊になります。4日目の徳島市内でだいぶしんどくなったので、5日目水曜日はちょっと観光地へ寄り道してみることにしました。

徳島市から南下して、立江寺へ行く途中の観光地として「日本一低い山」を選んでみました。

うわっ、お遍路さんや!

弁天山は場所的にはJR徳島線の地蔵橋駅ととくしま動物園の中間あたりにありそうです。道を間違えたとき以外は離れなかった遍路道を少しだけ外れて歩き始めます。私としてはそんなに大それた行動ではなかったつもりですが、付近の皆さまには驚愕をもって迎えられました。

前方からやってくる人の目が明らかに見開かれているのです。すれ違う時、つぶやきをはっきり聞き取ることができました。「うわっ、お遍路さんやお遍路さんや。初めて見たお遍路さんや。。。」

お遍路さんはたくさんいるのでしょうが、基本的に遍路道を歩いていて、それ以外の生活道路を遍路姿で歩く人はあんまりいないのだと思います。

山っぽさは本格的

登ってみると意外にも山っぽい感じがして驚きました。頂上から見晴らしもこんな感じでした。

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