高配当株式投資について

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高配当を狙って株式投資を行う、というより中長期株式投資を継続していると自然に高配当株式ポートフォリオができるのがおすすめです。投資活動のメインとしては成り立ちませんが、一部組み入れると生活全体で楽しみが増幅します。

メインとなる投資活動は面白くない

インデックス投資は苦行みたいなものです。ターゲットとなるインデックスと投資信託そのものの商品(手数料など)を選定する以外考えることはあまりありません。(インデックスの選定については別途検討します)アクティブ運用の投資信託では構成銘柄を確認することも多いですが、気に入らない銘柄が含まれていてもかえってそれが自身の弱点を補完する期待もあって、あまり気にしないようにします。

自身の投資方針だけ守るつもりで、資産クラス間のバランスが崩れたら大きく成長したファンドを一部売却し、少ないところに付け替えます。経済危機で資産全体が大きく減少した場合は予備資金を少しずつ投資に回します。一時的な危機の解消が見えてきたら回復した資産クラスのファンドを一部売却し、予備資金に戻します。

しかしながらこうして運用していると全く面白くありません。不愉快なことばっかりで、「これも仕事!」と割り切って頑張り続けるしかないのです。

コア・サテライト戦略

詳細は別のページで検討しようと思いますが、メインとなるコア資産形成だけでは全く面白くないので(感情を殺した作業そのものです)、資金/スキル両面で少し余裕が出てきたら資産の一部を別の方法で運用してみると楽しみが継続します。あくまで自己啓発の一部なのかもしれません。

私の場合は国内株式資産クラスのインデックス投資があまりに面白くなくて、国内資産クラスに割り当てた資産配分を個別株式投資に許容してきました。

投資の判断基準を儲かるか儲からないかではなく、好きか嫌いかで判断して投資していくと、結構楽しいのです。

中長期個別株投資の楽しみ

私は成長企業と判断した企業に投資し、成熟企業になっていくのを楽しみに個別株投資を行っています。

1.企業の思いを知ることができる。

企業活動は実際は儲け話なのかもしれないですが、多くの企業は社会的意義、使命を定義してどう実践するか、どう企業活動に生かしていくか説明してくれます。将来は電子化されるかもしれませんが、配当のある個別株式を保有していると気合の入ったパンフレットをわざわざ郵送してくれる企業が多く、経年でブレがないか、私の日本社会への思いと共有できるか確認できます。

2.企業の成長を実感できる。

企業はスタートアップ→成長企業→成熟企業→衰退企業へと進化していきます。成長や成熟を経ずに衰退(倒産)してしまう企業も多いですが、一方通行です。自分の見込んだ企業が社会で存在感を発揮し、成長していく姿を見るのは非常に楽しいものです。

それが株価に反映されると我がことのようにうれしくなります。株価に反映されなくても、好き嫌いで銘柄選定していますので投資価値があるとの判断が継続する限り、買い増しすることも気になりません。

3.気が付いたらたくさん配当をくれるようになっている

企業が成熟フェーズに入ると、新たな収益機会を開拓できなくなりますが(成長はしない)、収益を生む基盤が安定し、それが配当として株主に還元される傾向が強くなります。高配当企業の例が5%とか、7%とかで煽るような記事がたくさん見つかりますが、実情には合いません。実際に中長期で保有していると成熟段階での配当率は普通に10%を超えるものが多くなります。

高配当株投資を実践するわけではなく、中長期で個別株投資していると高配当ポートフォリオが形成されるのです。

銘柄選定基準

好き嫌いを強調して書いてきましたが、注意点がいくつかあります。

1.衰退企業には投資しない

証券会社などの高配当銘柄って記事を見ると衰退企業がたくさん並んでいます。衰退企業に投資すると企業の成長を楽しめないばかりか、配当をもらうたびに株価が単調に下落して、まるで信託報酬の高い毎月分配型ファンドと同じような動きをしますので、純粋に投資としてもお勧めできません。

2.実現可能な目標を立てているか確認する

ある程度財務諸表を読む力も必要になってくるのかもしれませんが(なので初心者向きではないです)、企業の立てる計画やビジョンの実現方法について実現可能と判断できるか確認します。いくら素敵なイメージでも、どう実現しようとしているかわからない場合は好きになれません。

3.ほかの株主/影響力のある存在を確認する

個々の企業は自らの意思で活動していないケースがあります。親会社や一部の大株主の意向で健全な企業活動が阻害されたり、ありえない配当が出し続けられるケースは良くあります。その企業が特定の誰かのために活動している気配があった場合は好きになれません。親会社の意向が強く反映されすぎていると判断した場合は親会社に投資できるかどうかを検討すべきで、意思決定が十分でない企業に投資するのは非常に危険だと考えます。


こうやって書くのは簡単ですが、実際の企業を判断するのはすごく時間のかかるものです。人に聞いてそれをまねても楽しくないし、そもそもある人Aさんをまねて株を購入すると、Aさんより高値で購入する羽目になるのが一般的です。高値で購入すると、そもそも十分な高配当ポートフォリオになりません。

余力があって、楽しみである場合のみ実践するとよいようです。

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